2015年2月6日金曜日

インドのテント生活者①

インドにはカースト制度があることを知っている人は多いだろう。
バラモン(支配者)、クシャトリア(役人・武士)、ヴァイシャ(平民)、スードラ(奴隷)という階級制度のことだ。
当のインド人は、昔はあったが今は脱却した、と神妙な顔で言うが、
実際に目の当たりにすることが何度もあった。

今回は、カースト最下層(少なくとも私の生活圏内では)であろう、
テント生活者について書きたい。
実は、先に述べた4つの階級のほかに、アウトオブカーストという層があるらしい。
それが、不可触賎民(ダリット)と呼ばれる者たちで、日本で言う「えたひにん」である。
どうもテント生活者は、この不可触賎民であるらしい。

テント生活者は見た目ですぐ分かる。
色が真っ黒で、服装がみすぼらしい。もちろんテントの近くにいれば一層確実だ。
我々のドライバーも決して教養が高いとは言えないが、それでも彼らを見て顔をしかめていた。

つづく

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