2015年2月7日土曜日

インドのテント生活者について②

テント生活者の朝は、まず牛糞に火をつける所から始まる。
冗談で言っているのではない。本当なのだ。
女性の仕事の一つに、牛糞をパンケーキ状に固め、天日干しするというものがある。
素手で牛糞をぺったんぺったん固めるという光景は、よく道端で見る事ができる。
さらにそれを屋形に積み重ね、周りにさらに糞を塗りたくって壁を作り、
あまつさえ壁に絵を描いて大切に保存しておくのだ。
そしてこの牛糞ハウスは、田舎に行くほど完成度が高い。
この牛糞燃料で朝食を作ったら、次は水浴びだ。
その辺から水を汲んできて、頭からかぶる。
女性は服の上からかぶるが、一回だけ若い女性が上半身裸で水浴びをしている光景を見た。
これが結構豊満で、朝から鼻血ブーものの眼福だった事は、インドで一番良い思い出である。
(そもそも、インド人女性はナイスボデーが多い気がする)
それから彼らは仕事に向かう。
と言っても、たいてい仕事場は隣の工事現場であり、そこで石コロ拾いなどを行う。
少し良い雇い主などは、レンガで掘っ立て小屋を作って、そこに住まわせる。
良い掘っ立て小屋を作れば、質のよい作業者が集まるのだ、という話も聞いた。
そして仕事が終わるとまた糞を焼いて食事を作り、食って、寝る。
そこでの仕事がなくなれば、テントをたたんで次の職場に移っていく。
こうしてみると、単調ながらこれはこれでよい生活か。

ところで、一見単調に見える生活も、彼らなりに工夫しているようだ。
その工夫が、よい思い出を作ってくれたので、紹介したい。

つづく

0 件のコメント:

コメントを投稿