2015年2月13日金曜日

インドの工業製品について

インドの工業製品は、とにかくつくりが甘い。
すぐ壊れて使い物にならなくなるのだ。
こればかりは、Made in Japanの凄みを実感する。

特に苦労したのは、鋼材。
H型鋼、アングル、チャンネル、棒材、配管、継ぎ手などは、
安いのだが寸法精度がめちゃくちゃ!
設備の土台になる大事な大事なH型鋼なのに、見た目で曲がっていたりするのだ。
購入した設備は日本から送られてきたものだが、これの梱包枠に使用されている鋼材のほうがよっぽど寸法精度が良い。見た目もまっすぐ。美しいとさえ感じた。
インド製のH型鋼をやめて、梱包の日本製H型鋼を転用しようかと思ったくらい。
まあサイズ的な問題もあるので、泣く泣く捨てたけど。
据付は日本人の職人がやってくれたので、あきれながらも「絶対大丈夫」って所までやってくれた。
こういう職人さんのおかげで、今日のMade in Japanの信頼性があるのだなあと感じる。

アングル、チャンネルも、位置によって数ミリオーダーで寸法が違うのだ。
だから、例えば置き台を自作しようとしても、サイズ100ミリのI型鋼で設計したのに、実際の大きさが110ミリあったりするので、設計どおりにいかない(泣)

配管なんかも、ためしにインド製の配管の断面をエッチングして組織を見た所、穴が開いていた。
継ぎ手は、エルボのまさに肘の部分から水が噴出す始末。致命的。

一時期、20万円の車をインドのTATAが売り出して話題になったが、
これをどこかの物好きな会社がばらばらにして、鋼材の質を調べたレポートを読んだ。
溶接なんかひどい。ちゃんとくっついているのか、と不安になる。
だけど、良く見るとちゃんと溶接しているものもあるのだ。
単に品質のバラつきが大きいだけか、と思って良く良く読んでみると、
何と重要な部品はしっかり溶接されており、そこまで強度が必要のない部品は溶接が悪い傾向が見て取れた。
これ、分かってやってるのなら、インド恐るべし!たまたまのような気もするけど…
さっきのH型鋼の話も合わせて考えると、インドは適当すぎ、日本は過剰品質。
TATAの20万円カーみたいな、笑えるくらい徹底したコストダウンが必要では?

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