2015年6月29日月曜日

ニム銀の仕立て屋さんでズボンを直した

インド製の服って、どこか安っぽい。

本来は強靭でなければならないはずの作業着ですら。

もう何回お尻が裂けたことか。

まあ、みんな笑ってくれて雰囲気が良くなるから、

それはそれでおいしいのだけれど。

あと、地味にいらつくのは、ベルト通しのひもがよく切れる事。


で、破れたズボンはどうするのかというと、

ニム銀の仕立て屋さんに行って直してもらう。




ふっるーい足こぎ式のミシンを使って、えいこらえいこら直してくれる。

最初は10ルピーで直してくれたんだけど、素朴だったニム銀民も、

日本人が金を持っているとわかると、かわいい範囲でぼったくってくるようで、

最後には70ルピーまで値段が上がった。

まあ100円くらいだから黙って払ったけどね。

俺は安く済んでハッピー、仕立て屋さんはお小遣いが増えてハッピー。

お互いハッピーになるんだから、いいことじゃん。

観光地の業突く張りどもに比べたら、ニム銀民なんてかわいいもんさ。


日本に帰ってから、職場で作業服をもらったんだけど、

すぐにベルト通しのひもがちぎれた。

日本製もたいしたことないな、と少しがっかりした。



電動ミシンは、アマゾンで一万ルピーくらいで買えるんだな。

だけどニム銀の埃っぽいストリート仕立て屋で使うと、すぐ壊れそう。

そういう意味では、古い足こぎ式ミシンは理にかなっているのかも。

部品が少ないので壊れにくそう。



2015年6月28日日曜日

インドネシアで目がつぶれるくらい派手なケーキを食べた

インドでの仕事は、新しい工場を作り、インド人オペレーターを育てること。

で、インドネシアにある系列会社に研修に連れて行った。

その時に、インドネシアの人がパーティを開いてくれた。

ちょうどインド人オペレーターの中に誕生日だったやつがいて、

ケーキを用意してくれたんだけど、そのケーキがきもいのなんのって。

目がつぶれるかと思った。






味は普通でした。

祝ってもらったインド人のムビーン君は、若干22歳ながら、

皆の前でお礼のスピーチをしっかりと行った。

自分が22歳の時、ここまで立派なスピーチができたかな。

なんかもっとへらへら過ごしていたような気がする。

インド人もなかなか捨てたもんじゃないな、と思った夜だった。

ああ、何もかも懐かしい。

もう一度インドに戻りたい…っていうと、同僚に変態扱いされるから、

リアルでは絶対言わないけど。いつかまた呼んでもらえるように頑張るんだ。

それが今の仕事のモチベーション。


ネットでケーキが買えるんだ…すごい時代になったもんだ。

ケーキだけじゃなくて、BMWも買えるんだぜい。




2015年6月27日土曜日

インドで大富豪の気分を味わった話


インドで初めての現地給与をもらった時が衝撃的だった。

まだ口座ができてないからと言って、現金手渡しだったんだけど、

1000ルピー札があるにもかかわらず全部500ルピー札での手渡し!

うひょ!かねもち!

余談だけど、ヒンディー語で金持ちは「アミール」と言います。

反対に、金を持っているんだけどケチな人は「カンジュース」と言います。

「メェ、アミール。アプ カンジュース ヘェ」

私、お金持ち。君、けち。

これをインド人に言うと、必ずバカ受けしてくれます。

外人だけに許された、鉄板ギャグ。

周りにインド人がいたら、ぜひ使ってみて。







2015年6月26日金曜日

特別な日にはピンクライス一択

昨日は普段の食事を紹介しましたが、

何かお祭りごとがあると会社の食堂も少し変わり種が出ます。

何のお祭りかは忘れましたが、ある日こんな食事が出ました。





これ、何が特別かって、右上のピンク色のライス。

インドにいた1年半の間に一度しか出なかったんだけど、

ごはんものではこれが一番うまくて忘れられない。

もう何回もおかわりした。

程よくしょっぱくて脂っこい、いわばチャーハンみたいな感じだけど、

形容しがたいスパイスの香りと相まって衝撃的なうまさ。

さらに他3つの料理もわしの大好物だったので、めちゃくちゃ食いまくった。

特に左上のヨーグルトはジョッキで飲みたいくらい大好物で、

ほぼ毎日ランチで出るのだけど、毎回おかわりしてた。

最初はインド人の体臭に近い香りのする、すげー変なヨーグルトで我慢して食べてたんだけど、

そのうち麻薬のように中毒に。

いろいろなアレンジがあって、刻んだ野菜やチリペッパーを入れて食べる。

スパイスの香りと、強烈な塩の味と、野菜のしゃきしゃきした食感がたまらない。

日本でも似たようなものが味わえる。

インド人が経営してるインド料理屋で、「ソルトラッシー」を頼むと、

これに近いものが出てくるが、よく訓練されたインドジャンキーの日本人でないと、

たぶんきつい。


Amazonでソルトラッシーはさすがに売っていないか…

スイートラッシーは、甘すぎるんだよなぁ。


会社のランチで出るインド料理


会社の食堂にて、ある日のランチ。





下段右=チャパティ。ロッティともいう。

インド料理と言えばナンだけど、インド人は意外なことに普段はナンを食べない。

代わりにこのチャパティ(ロッティ)を食べる。

発酵させているかいないかの違いで、ナンは発酵させるのでひと手間かかっている。

インドでは軽薄な男を「ロッティみたいな男」というらしい。

世界共通だね笑

下段中央=カレーっぽい汁物。ダル、とか言ったっけ。覚えてない。

こういう見た目のものは、間違いなくうまい。

下段左=ライス。見たまんま、ぱっさぱさ。日本人にはなじまない。

インドのカレーにはこういうライスの方が合っている、と言われれば「そーかな」程度。

上段右=サブジー、とインド人は呼んでいた。と言っても、サブジーって「野菜」って意味だけど。

辛くてしょっぱいが、これもまたうまい。

ジャガイモっぽく見えるけれど、冬瓜っぽい野菜でした。

上段左=あまーいカスタード味のスープに、春雨とレーズンとスパイスが入ってる。

ぬるい。好みが分かれるが、私は大好きでよくおかわりしていた。


しかしこれはあんまり健康に良くない。

脂っこく、しょっぱくて、スパイスがききまくり。

さらに見てわかるとおり炭水化物祭り。

そりゃ長生きせんわいな。

あーまたあの食堂でランチを食べたい…



「カレーの海で泳ぎたい」全力で同意。三度の飯よりカレーが好き★

2015年6月24日水曜日

のび太はインドで鼻くそを飛ばしていた

仕事から帰って、何気なくテレビをつけてZappingしていた。

インドのニュース、Bollywood映画、ひよひよしたインドミュージック、

クリケット中継など、ほとんど視聴に耐えうる番組はないのだが、

アニメチャンネルでドラえもんを放送していた。

全編ヒンディー語の吹き替えで、のび太は「のびーた」と言われていた。

ヒンディー語は全く分からないのだが、絵を見てるだけでも、

のび太が暇すぎて鼻くそをとばして的当てするゲームを思いついたことは分かった。




のびちゃん!

あんたインドまで来て何やってんだ。

そんなんじゃ、しずちゃんと結婚できないぞ。

っていうかインド人はこういうアニメを見て、日本を誤解しやしないだろうか。


こういうアニメ番組、他にもクレヨンしんちゃんやハットリくんも放送しており、

ヒンディー語の勉強にはもってこいなんだろうなあ、と思った。

思っただけで何もしなかったことは、大変後悔している…

通訳に字幕でもつけさせて、一話でも勉強すれば、

それなりにコミュニケーションが取れたのになあ。

もったいないことをした。

こりゃ地震で倒壊するわ。衝撃的なインドの建築方法!

インドでびっくりしたことの一つに、建築方法がある。

多層階の家やマンションを建てるときによく見る光景なのだけれど、

まずは写真を見てほしい。






建設途中の家の2階を支えるのに、無数のつっかえ棒が見えるでしょうか。

これは全部木材なのです。よれよれです。

インドの職人たちは、この方法で10階建てぐらいのマンションまで作ってしまいます…

日本ではどう作っているのか、実はよく知らないのだけれど、

少なくとも木のつっかえ棒でくみ上げてはいないはず。

こんなの見たことない。

外壁はレンガを一つ一つ積み上げて作ります。すごい。

これで家が建つのなら、自分でもDIYでガレージぐらいはできてしまうのではと思わせますが、

おそらくこれはこれで職人技が必要なのでしょうな。

いかにも地震に弱そう…

2015年6月22日月曜日

芋焼酎 霧島三兄弟なり!

インドにいると日本のお酒って基本的に手に入らない。

かろうじて芋焼酎の「黒霧島」なら、タイのスワンナプーム空港で売っているから、

インドで飲む芋焼酎はだいたいが黒霧島。


ところで、黒霧島にはいろいろとグレードがあることは知ってましたか?


あるとき日本から来たお客さんが、税関没収のリスクを冒して持ってきてくれたのが、

この霧島三兄弟。

左から「黒霧島」「金霧島」「玉金霧島」

















黒霧島、赤霧島、金霧島までは知っていても、玉金霧島を知っている人は見たことがない。

それもそのはず、刺激的な名前であるがために店頭販売が禁じられ?

ネット販売しかしていないものなのである!

さぞかしうまいものであろう、という期待を持ってみんなで飲んだのだが、

人気は「黒霧島」「金霧島」「玉金霧島」という値段の安い順となった。

貧乏舌はこれだから…


あ、インドのお酒はウイスキーやワイン、ビールも結構いけるのだけれど、

その話はまたの機会に。

2015年6月20日土曜日

インドで忍者を見つけた!








あるとき、インドのショッピングモールで忍者フェアやってました。

我々日本人には、大変なじみの深い服部さんです。
服部さんの字に工夫が見られますね!

当然ですがインド人だらけ!

どうも塗り絵をするイベントのようです。














インドの腐女子に大人気!
いやーしかし不思議な光景ですな。
確かにテレビで服部さんの姿を見ることがあった。
服部さんだけではなくて、しんのすけくんや、のび太さんなどはよく見ました。
まーでも日本のコンテンツなんてそんなもんでした。
インド人は基本的に、自分たちより西しか見とらん。

インドの文房具は、まあ当然よくないよね

インドのバインダー…

留め金のところが、スターバックス模様。

たぶん、コーヒーの空き缶を拾ってきて打ち抜きで作ってる。

このタイプのファイルバインダーはホントに出来が悪くて、

すげー使いづらいんだけど、ローカルに買わせるとこれしか買ってこないんだよな。

まー楽しいからいいけど。


2015年6月17日水曜日

インドにいる韓国人

インドにいる間、韓国を意識することがけっこうありました。

それは韓国料理屋であったり、ゴルフ場であったり、電化製品であったり、車であったり。


彼らのたくましさはスゴいですね。

あのでしゃばりというか図々しさは、見習う価値ありです。

時々行き過ぎてゴルフ場を出禁になったりするけど。

順番割り込んだりキャディを池に落としたりするらしい。


私の居た当時は、日本製品より韓国製品の方が目についた印象があります。

インドでは、日本は韓国に遅れを取っていますね。

負けないように、日本からの支援は惜しまないつもりです!

インドで実際に出会った韓国人は、みな私たちに良くしてくれました。

ネットでは色々と両国間の関係について言われてますが、

幸いにも私はまだ嫌な思いをしたことがありません。

いいライバルとして、お互い高め合える関係がいいどすな。


と、いうわけで、日本に帰ってもこの気持ちを忘れないよう、

月に何度かは韓国の女性と国際交流をはかっているわけです!

うん、正当化完了!

2015年6月16日火曜日

インドで合コン

私はインドのくそ田舎に住んでいたのだけれど、

たまにグルガオンなんぞに食事に行くわけですよ。

そうするとね、合コンやってたりするんです。日本人が。

もうね、死ぬほどうらやましいわけですよ。

5対5ぐらいで20代後半~30代前半のさわやか男女が、

よそよそしく向かい合って座ってるわけよ。

きっと男はインドで働いてるくらいだからおつむがよろしいんでしょうな。

女はいかにも「インドで自分探してます★」ってかんじではなく、しっかりしてそう。

合コン後、男はうまいこと言って自分の超高級マンションに連れ込んでちょめちょめ!

駐在員様のマンションは豪華ですからね。

そりゃ彼女もできますよ。

いーなぁー、俺もそういう遊びしたいー

と言っても、日本にいた時もそんな遊びしたことないので、実際合コンしても困るだけやろな。

しかし、クッソうらやましいわ。

2015年6月15日月曜日

インド人にとって地球はごみ箱

インド人って、すぐ地面にごみを捨てるんですよ。

それこそ、そこらのあんちゃんから高い教育を受けたスタッフまで。

車のボンネットの上にウイスキーを乗せ、

みんなでプラスチックコップに酒を入れて宴会。

終わった後、片づけて帰るのかと思いきや、

そこらへんにコップやらビンやらポテチの袋をポイー

会社のローカルスタッフで一番大人なパワン氏ですら、

ポイ捨てには何の罪悪感も感じていなさそうなそぶり。

きっと小さい頃からそうだったのだろうし、

周囲のだれもが同じだったから、疑問にも思わなかったのではないかな。


インド人はメールの署名に結構凝っていて、

「環境を大事にしよう」みたいなメッセージ付きの署名を作っている人も結構見かけたけど、

言ってることとやってることが全然ちがうやないか…

2015年6月14日日曜日

インドの歯磨き粉

インドには実に様々な歯磨きグッズがありまして、
ショッピングモールなぞ行きますと、
歯磨きグッズが一大売り場を形成しているわけであります。

ほとんどが「COLGATE」ブランドで、日本ではあまりなじみがありませんが、Wikiによれば、
「アメリカの多国籍企業で、競合はP&Gやユニリーバ」
とあります。
もっとも、売り上げはP&Gの1/5ほどらしいです。

ただしインドにおける歯磨き粉市場では、P&GよりもCOLGATEの方が目立っていました。

COLGATEの歯磨きはいくつか使用しましたが、一番印象深いのは
「COLGATE MAXFRESH」
という商品です。
赤いゼリー状のペーストに、2ミリ角くらいのシートがちりばめられており、
視覚的にも楽しめました。

アマゾンでも買えるみたいだけど、青しかないのと、
並行輸入だからクソ高い!インドで買ったら150円くらいだったはず。
…まてよ、帰国のたびに持って帰って売ったら大金持ち?



COLGATE MAX FRESH以上に気に入って使っていたのは、
DABUR社のREDという歯磨き粉でした。

製造元はおそらくインドのローカルメーカー。
なにやらあやしげなえんじ色のペーストで、においも若干変ですが、
歯磨き後のナチュラルなさっぱり感は、ほかのどんな歯磨き粉も太刀打ちできません。

これ、日本に帰ってからも欲しいなあと思っていたんだけど、
とりあえずアマゾンで探してみたら、ご多分に漏れずクソ高い…



帰国後2年たちますが、ああ神様、最後の一本を名残惜しみながら使うこの私に、
なにとぞ神のご加護を…

葛西のインド人街に売ってないかなあ。
今度探してこよう。